練習台本

雪国(川端康成・冒頭のみ)

【練習用台本】雪国(川端康成・冒頭)

川端康成による長編小説『雪国』の冒頭部分を、朗読・語りの練習台本として掲載しています。
冒頭わずか数行で雪国の世界へ一気に引き込まれる、まさに“静けさの文学”。
声にしたときの余韻、間、抑制された抒情が問われる、演技者にとって珠玉のトレーニング素材です。

※川端康成(1972年没)の作品ですが、『雪国』冒頭部分は日本国内ではまだ著作権保護期間中の可能性があるため、以下の文章は【一般に流通している引用範囲】にとどめて掲載します。

【朗読用冒頭抜粋】  
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。  
夜の底が白くなった。  

信号所に汽車が止まった。  
向こう側の座席から娘が立って、島村の方へ来た。  

その顔は、窓ガラスにうつっていた。  
灯りの加減で、それが美しくゆれていた。

※練習目的での引用台本です。全文掲載は著作権上控え、声の余白を体験する一節としてご活用ください。