先日、電車に乗っていてふと思った。
近鉄電車の録音アナウンスと、ドラフト会議のアナウンスは少し似ている。
もちろん内容はまったく違う。
しかし、どちらも独特の余韻がある。
「やまとさいだいじぃ〜〜〜🌬️」
「交渉権獲得はぁ〜〜〜🌬️」
そんな雰囲気だ。
そして声優講師として聞いていると、実はこの独特な読み方が発声練習としてなかなか優秀なのである。
車掌さんではなく録音アナウンス
ここで言うのは車掌さんのアナウンスではない。
車掌さんのアナウンスには個性がある。
元気な人もいれば、落ち着いた人もいる。
早口な人もいれば、ゆったり話す人もいる。
それはそれで面白い。
今回注目したいのは、駅や車内で流れている録音アナウンスの方だ。
こうした音声は、声優やナレーター、アナウンサーなどのプロが担当していることが多い。
つまり「聞きやすさ」や「心地よさ」を考えて作られた完成品なのである。
なぜ聞き心地が良いのか
録音アナウンスをよく聞いてみると、声を押していない。
怒鳴ってもいない。
無理に低音を作ってもいない。
喉を自然に開き、息を流しながら響かせている。
だから長時間聞いていても疲れない。
車内アナウンスは毎日何度も聞かれる。
聞くたびにストレスを感じる声では困る。
だからこそ、プロの技術が詰まっているのである。
実は発声練習になる
発声練習というと「あー」「えー」を思い浮かべる人が多い。
もちろんそれも大切だ。
しかし、実際の日本語を使った方が感覚をつかみやすいこともある。
例えば車内アナウンスのように読んでみる。
すると自然と喉が開き、息が流れ、響きを保とうとする。
無理に大声を出さなくてもよい。
むしろ力を抜いた方がうまくいく。
発声練習用セリフ集
喉を開き、息を流しながら読んでみよう。
録音アナウンスのように、やわらかく、ゆったりと。
車内アナウンス編
扉が閉まります。ご注意ください。
お出口は左側です。扉にご注意ください。
まもなく桜川中央です。
お忘れ物のないようご注意ください。
ドラフト会議編
第1巡選択希望選手……
青葉球団!
青葉球団が選択を希望する選手は……
高橋大地、東関西学院大学。
交渉権獲得は……青葉球団です。
ナレーション編
本日はご乗車いただき、ありがとうございます。
穏やかな風が街を通り抜けていきます。
今日も一日、お疲れさまでした。
ただし、やりすぎ注意
ここで一つ注意点がある。
喉を開く感覚が気持ち良くなると、つい歌いたくなる。
すると、
「おはようございます」
が、
「おはようございまぁ〜〜〜す😌✨」
になる。
誰やねん。
発声練習はあくまで練習である。
目的は近鉄電車になることではない。
まとめ
録音アナウンスには、プロの技術がたくさん詰まっている。
喉を開く。
息を流す。
響きを作る。
その感覚を学ぶ教材としては非常に優秀だ。
電車に乗った時は、ぜひ一度耳を傾けてみてほしい。
ただし、やりすぎると全員近鉄になる。
その点だけは十分ご注意いただきたい。