声優トレーニングは“ついで”でええねん──“ちゃんとやらなきゃ”をやめたら、続いた話
「毎日やろうと思ってるのに、結局できひんねん…」
声優クラスで、何度も聞いた言葉です。
私が渡辺高等学院で教えていたときも、最初はみんな気合い充分。でも、時間が経つとやっぱり“続ける”ことに悩む子が出てきます。
そのたびに私が伝えていたのは、
「ちゃんとやらなきゃ」をやめて、「ついでにやる」でええんやで、ってこと。
今回は、そんな“ゆるくて実戦的”なトレーニング法をお伝えします。
声の勉強は、日常の「生理現象」から始まってる
あくび、呼吸、姿勢、まばたき、しゃべり方…
どれも無意識にやってるけど、ぜんぶ「声」に直結してるんよね。
たとえば、あくびのときの喉の開き方って、発声のときとめちゃくちゃ似てる。
「今、喉が開いてるな〜」ってちょっとだけ意識してみるだけで、発声練習になるんです。
日常のクセに気づくことが、すでにトレーニングの入り口。
「視界の端にチラつかせる」が習慣化の第一歩や
続けられへん人って、だいたい“見えへんところに置く”んですわ。
やる気の問題やなくて、忘れるんよね。単純に。
せやから、こんな工夫をおすすめしてました:
- スマホのホーム画面に「メモアプリ」置いとく
- リビングやベッド横に「手帳」開いたまま置いとく
- 音読アプリや録音ツールをPCのブックマークに登録しとく
とにかく、“目に入るところに置く”。
それだけで、脳みそは「やらなあかん」から「やってもええかも」へと変わっていきます。
魔法の言葉「5分だけやろう」でいい
いきなり「毎日1時間」なんて無理。
だからこそ伝えてました──「5分だけやろう」でええんやでって。
たとえばこんな時間:
- 電車に乗ってるとき
- ごはん食べ終わった後の5分
- 湯船に浸かってるとき
- テレビ観ながら声に出して読むだけ
ちょっとずつでも“声を出す”習慣を作っておくと、必要なときにすぐに使える声になるんです。

「伝える」気持ちが、プロの入口やねん
最後にもう一つ。
生徒にも口すっぱく言ってたのが、「伝えようとする気持ちを忘れたらあかん」ってこと。
読ませたい、伝えたい、笑わせたい、感動させたい。
それがサービス精神であり、プロの表現者に必要な姿勢やと思います。
「自分が感じたこと」だけを発信してると、どうしても独りよがりになる。
けど、「どう伝えたら相手に届くやろ?」って考えることが、声の力を育ててくれる。
まとめ
声優トレーニングは、特別な部屋や道具がなくても、毎日の暮らしの中でできる。
「ついでにやる」「5分だけやる」「ちょっと意識してみる」──それだけで、ちゃーんと変わっていくんです。
渡辺高等学院での教え子たちも、そんな“ちょっとずつ”を積み重ねて、自分の声を育てていきました。
さあ、あなたの「ちょっとだけ」も、始めてみませんか?
ちなみに……
アタシも実は、毎晩お風呂で外郎売りやってる。
お湯の中って響き方がよう分かるし、口まわりの筋肉もほぐれやすいから、めっちゃええんよ。
「ちょっとやる」がクセになれば、どこでも練習場やで。