声優のケア講座

プチスランプの抜け道は「楽しむ」って決めること~滑舌もメンタルも整う、声優のためのセルフケア術

  • 再生回数:30

今日はどうも声が出にくい。
口がもつれる。
気持ちもなんだか乗らない。

そんな“プチスランプの日”、ありませんか?

真面目に練習を重ねている人ほど、こういう日がちょこちょこやってくるものです。

でもね、そんなときこそ、焦って深刻にならなくていいんです。

「楽しもう」って決めた人のほうが、抜け道を早く見つけられる。

今日はそんなお話です。

「滑舌が悪いな」と感じたら、舌が疲れてるだけかも?

わたしがよくあるのは、「なんか今日は妙に滑舌が悪いぞ…」という日。

早口言葉もカミカミで、録音してみたら発音がもごもごしてる。

そんなとき、たいてい顔がむくんでます。

とくに舌の動きが鈍いと、発音の明瞭さは一気に落ちてしまう。

そこでわたしがやるのが、舌のメンテナンス。

白っぽくなってる日は、舌ブラシで優しくお掃除。

そのあと舌を軽くストレッチしたり、口の中で転がしたりすると、だんだん舌がふかふかの絨毯みたいに柔らかくなってきて、滑舌が復活してくるんです。

大げさじゃなくて、これだけで発声が変わります。

道具も不要、手間も数分。なのに声が軽やかになるなら、やらない手はないですよね。

顔のむくみも、声に直結する

舌だけじゃなく、顔全体のむくみも声の出しに影響します。

朝イチのレッスンや収録で「あれ?」ってなるのは、顔まわりがまだ“起きていない”状態かもしれません。

そんなときは、顔まわりのむくみリセットをぜひ取り入れてみてください。

【簡単3ステップ:むくみ取りルーティン】

  1. 耳まわし運動
    耳たぶを軽くつまんで、前・後ろにぐるぐる回す。血流が一気にアップ!
  2. あご下リンパ流し
    あご下から耳の下→首筋に向かって、指でスーッと数回なで下ろします。声の通り道がスッキリ!
  3. ほっぺたポンポン体操
    軽く頬をポンポン叩いたあと、大きな笑顔→脱力を3回繰り返す。表情筋が目覚めます。

これだけで、表情も気分も明るくなるし、滑舌も復活。

“顔が動く”って、やっぱり大事なんです。

声が出にくいときは、意識を「上」に

舌や顎、喉…声の出どころにばかり意識が集中すると、余計に力が入って声が詰まることがあります。

そんなとき、わたしがよく使うのが、「頭のてっぺんから声が抜けていく」イメージ。

これがなぜか効果的で、

「舌!喉!ちゃんと動いて〜!」と必死になっていた状態から解放されて、フワッと声が軽くなるんです。

イメージだけで体の使い方って変わるもの。

力が入りすぎてるなと感じたら、ぜひ上方向への意識転換、試してみてください。

「それ、簡単♪」と口に出してみる

できないことに直面したとき、「難しい」「向いてないかも」とつぶやくのは簡単です。

でも、その言葉が、自分の可能性にブレーキをかけてしまうこともある。

そこで、わたしのおすすめは…

「それ、簡単♪」と言ってしまうこと。

根拠なんてなくてOK。

脳は言葉に影響されやすいので、“簡単”って言われると、本当に簡単な気がしてきます。

カラダもつられて動きやすくなって、

「あれ?さっきよりうまくいったかも?」なんてこともあるから不思議。

違和感は、成長のサイン

「最近なんかうまくいかない」
「練習が楽しくない」

それってもしかすると、変化が起きている証かもしれません。

成長には、たいてい「ムズムズ期」があります。

なんとなく不快だったり、集中できなかったり。

でもそれは、“今まで通りではいられない”という変化の兆し。

違和感がある=成長が進んでいるサインなんです。

この感覚を知っておくと、スランプも怖くなくなります。

深刻さは、夢の天敵

ここまで色々お伝えしてきましたが、いちばん大事なことはシンプルです。

「楽しむこと」です。

夢ってね、深刻な顔が苦手なんです。

眉間にシワを寄せて真面目に取り組んでいる人より、

「ちょっとヘタでもいいからやってみよ〜」
「うわ、これ面白い!」

ってニコニコやってる人のところに、ふわっと舞い降りてきてくれる。

だから、調子が悪いときほど、ちょっとだけ笑ってみる。

「今日はそういう日だな〜」と軽く受け入れて、

「ま、明日はもっと軽くできるかもね」って言ってみる。

それだけで、夢との距離がちょっと近づく気がしませんか?

おまけ:音読の効果、じわじわきます

わたしがもうひとつ大事にしてるのが、寝る前の音読。

お気に入りの本を、ベッドの中で声に出して読む。

気持ちよく読むだけでいい。感情込めなくてもいい。

ただ、「声に出して楽しむ」っていう時間が、驚くほど翌朝の滑舌に効くんです。

これは完全に体感ですが、

音読した翌朝は、口の中の動きがスムーズで、発音もクリア。

しかも楽しかった記憶が、声の感覚にもつながっていて、発声が気持ちいいんです。

夜の音読、こっそりおすすめです。

気になることが増えてきたら、むしろチャンス

滑舌、声の響き、むくみ、舌の動き、気分、体調――

気になることが増えてくると、「自分って神経質すぎるのかな」と感じるかもしれません。

でも、それは自分の声と、ちゃんと向き合っている証拠。

小さな違いに気づける感性は、職人への第一歩。

だって、普通の人は滑舌の良し悪しなんて、気にしてませんから。

その細かい違和感を拾えるあなたは、すでに表現者としての道を、確実に歩いています。

大丈夫。
“気にしすぎるくらい”が、ちょうどいい。

その繊細さは、きっとあなたの強みになります。

まとめ:調子が悪い日こそ、変わるチャンス

滑舌が悪い日。
声が出にくい日。
モチベーションが上がらない日。

ぜんぶ含めて、声の旅の一部。

楽しんでみよう、と決めた人から、変化ははじまります。

そして――
その軽やかさに、夢はちゃんと気づいてくれます。